朝日、毎日は本当に反安部派か(トランプ氏来日)

2019年5月のトランプ氏来日について、今回は各社一面の見出しを比較


◎対象期間:2019.5.28.朝刊&夕刊


◎朝日新聞

「ゴルフ・相撲・炉端焼き 手厚い接待」朝刊

「日米首脳 北朝鮮・貿易を協議」夕刊

「イラン問題も言及」夕刊

「拉致被害者家族と面会へ」夕刊

「令和最初の国賓 陛下と会見」夕刊


◎読売新聞

「首相のイラン訪問期待」朝刊

「貿易協定 参院選後に」朝刊

「朝乃山に大統領杯」朝刊

「日米 拉致解決確認へ」夕刊

「首脳会談 貿易問題も協議」夕刊

「トランプ氏 『8月に発表』」夕刊

「初の国賓 両陛下にこやか」夕刊


◎毎日新聞

「日米貿易妥結『参院選後』」朝刊

「接待攻勢」朝刊

「首相のイラン訪問に理解」夕刊

「両陛下、トランプ夫妻歓迎」夕刊


◎日本経済新聞

「『7月の選挙後まで待つ』」朝刊

「トランプ氏 日本満喫」 朝刊

「『貿易交渉、8月に発表』」夕刊

「トランプ氏 安保・北朝鮮連携」夕刊

「両陛下が会見」夕刊


◎産経新聞

「日米首脳 韓国に懸念共有」

「非核化『南北対話進まず』

「トランプ氏笑顔『実り多い日』」


◎デイリースポーツ

「トランプ狂騒曲」

「現職米大統領が初観戦!スモウレスラーにエキサイティング!国技館に来た!」

「場内総立ち大歓迎も厳戒態勢…混乱も…」


◎サンスポ

「国技館総立ち!!トランプ劇場」

「『アサノヤマ』大統領杯授与」


◎スポーツ報知

「トランプ劇場待ったなし」

「アサ~ノヤ~マ~」


《考察》


トランプ氏の来日も特に初めてではなく、そこまでセンセーショナルな事件でもないからか、そんなに違いはなかったと感じる。

だがそこまで違いはないということがわかってよかったと思う。


主要5紙では朝日、毎日が反安部政権派と言われている。


朝日の「手厚い接待」毎日の「接待攻勢」のところは、日経の「トランプ氏 日本満喫」や産経の「トランプ氏笑顔『実り多い日』」のようにトランプ氏目線で書くこともできたはずだが、安部首相の接待目線で書かれている。

「接待」という言葉自体は「もてなす」という意味であるが、「もてなす」を超えてその後の利益などを見据えた行動を表す言葉である感じがする。

トランプ氏目線で書くよりも、安部首相の意図が伝わりやすい感じがした。朝日、毎日の先入観からの意見だろうか。


スポーツ紙が取り上げる基準をまだ詳しく調べていないが、3社ともトランプ氏の相撲観戦を前面に出していた。

スポーツだからなのだろうか、今後調べていきたい。


トランプ氏が会場の中心にいてその日はすすめられたことから「トランプ劇場」はわかるが「トランプ狂騒曲」はどうなのだろうと思った。

どのような言葉にせよ「狂」という漢字が入っているのはやりすぎであると考える。

「狂」に良いイメージはないと思う。


比較してみて、どれだけ似通った内容でも全く同じ見出しがついていないのには驚いた。

見出しにする内容を大事であるものと仮定すると、どの事実が大事で、どの事実は大事ではないのか、今回のような内容では判断はとても社会的であると考える。


今回でいうとイラン訪問、貿易、選挙後、拉致被害者、陛下、国賓、接待、北朝鮮などが主な重要ワードである。

この中から、どれを見出しにし、どれを見出しにはしないのかその判断が問われるものであることがわかった。


今後は媒体にはかかわらずなんらかの「比較」をしていきたい。


2019.5.29 ムラタ

市民とメディア

武田ゼミ 2年 ムラタ 「市民とメディア」の課題より市民メディアを実践する。 ◎テーマ「見出し」「言葉」 ある一つを対象とし、 それらの見出しを比較する。 言葉の選択によって、 読者が受け取る印象は違うのではないか と考えたため。

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