読売新聞は読売ジャイアンツ贔屓か(巨人の試合結果)

今回は各社スポーツ面の、ジャイアンツVSロッテに関するところを抜粋し比較


◎対象期間:6月8日の試合(対ロッテ戦 ジャイアンツが負け)

→6月9日の新聞(朝刊のみ)


◎読売新聞

「頼みの中川 陥落」

「9回締められず 初黒星」


◎毎日新聞

「ロッテ逆転勝ち」


◎スポーツニッポン

「守護神中川 プロ初黒星 先頭打者の長打を反省」

「菅野 今日先発『感謝の気持ち』」

(「巨人育成 加藤脩平支配下へ」)


◎日刊スポーツ

「中川反省 プロ初黒星」

「お疲れ!?4失点 ◇(ジャイアンツマーク)救援陣今季10敗」

(「陽 逆方向意識 坂本 自分の特徴勝負」)

「主砲2発も空砲」

「きょう先発復帰」


◎スポーツ報知

「原ハラさせるな」

「もっと打て!!突き放せ!!」

「9回中川まさか3失点…1点差守れずプロ初黒星」

「8回一、二塁小林バント失敗 増田大併殺…」

「(加藤支配下)」

「初1番若林 後続火付け役」

「技あり坂本21号」

「今日先発菅野『感謝』」

(「流れは変わるよどこまでも」)


◎デイリースポーツ

「坂本53発ペース」(悔しいけどゴイス~)

「キング21号独走!遊撃手最多85年宇野越えへ」


◎サンデースポーツ

「V打中村奨」

「ロッテ痛快!九回逆転ショー」

「守護神打たれた…」

「中川プロ初黒星」

「菅野きよう復帰先発」

「G坂本に本塁打王争いの期待」


《考察》


新聞社の差別化を考えたとき、読売新聞には読売ジャイアンツがあると思った。


ジャイアンツファンだから読売新聞をとっているという人は多いのではないかと考えたのである。

そのため、あえて、ジャイアンツが負けた日の次の日の各社の見出しを比較してみることにした。


結論として、読売新聞だからといってそこまで”良く”書いてはいなかった。


一番大きく取り上げていたのはスポーツ報知である。

報知新聞も巨人に提供している。

その取り上げ度合いの大きさから、スポーツ報知の読者の多くは巨人ファンであることが予測される。


どこも巨人の取り上げ方は他球団に比べ大きいと感じた。


巨人はファンが全国で一番多いと言われている。

一番小さかったのは毎日新聞で、しかも見出しは「ロッテ逆転勝利」である。

毎日新聞は関東方面より関西方面に読者が多く、阪神ファンなどが読者に多いためではないかと考えた。(特に阪神と巨人は宿敵関係にある)


反巨人派みるとデイリースポーツが顕著である。


「坂本53発ペース」「悔しいけどゴイス~」は「悔しい」という表現から筆者は明らかに巨人ファンではない。

つまり、読者も巨人ファンでない人が多いことが予想される。

けれど、新聞として事実を伝えなければならない。そのような心境と状況の中とった、秀逸秀逸な表現なのではないかと考えた。


プロ野球を伝える紙面にあたって、特徴的だと感じたことが二つある。


一つは、記録が多いことである。


試合結果はもちろんだが、野球は何かと記録が多い。通算安打数!はもちろん、初先発初勝利は史上何人目!など今までのプロ野球史上で考えることもあれば、月間MVP!なども話題になる。

記録が多いスポーツゆえに、数字の見出しや、初〇〇!などは欠かせないのであろうと考えた。


二つ目に、野球を知っている前提で書かれていることである。


専門コーナーであるのであたりまえといえばあたりまえだが、「8回一、二塁小林バント失敗 増田大併殺…」などは野球を知っている人でないと意味はなかなかわからないであろう。

それが、一面にもあったりする。

野球が思いのほかとてもメジャーなのか、スポーツ紙がターゲットを絞って読者に売り込んでいるのか。もしくはその両方であると考える。



今回は我が家が巨人ファンだから読売新聞をとっていることをきっかけに始めた企画であった。

そこまでジャイアンツ贔屓でなくて、拍子抜けした。


けれど、だからこそなのかもしれない。


一番淡々と、かつ大きな面積で取り上げていたのは読売新聞であった。

一番応援しているからこそ、いい時はいい、ダメなときはダメと、どちらの時も大げさには書かず、読者の目線で書き続けているのかもしれない。



2019.6.20 ムラタ

市民とメディア

武田ゼミ 2年 ムラタ 「市民とメディア」の課題より市民メディアを実践する。 ◎テーマ「見出し」「言葉」 ある一つを対象とし、 それらの見出しを比較する。 言葉の選択によって、 読者が受け取る印象は違うのではないか と考えたため。

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